フリーコンサルタント

フリーコンサルの年収を徹底解説!独立後の単価相場・報酬体系・収入アップの方法とは?

フリーコンサルとは、フリーランスとして活動するコンサルタントを指します。コンサルファームで経験や実績を積み、「フリーランスとして挑戦してみたい」と考え、独立する方も多いでしょう。しかし、せっかく独立しても、フリーランスコンサルタントならではの年収事情を理解していなければ、想定した年収を得られなかったり、相場以下の価格で案件に参画してしまったりする可能性があります。今回は、フリーランスコンサルタントの年収、独立後の報酬体系、年収を上げる方法について紹介します。

フリーコンサルとは?

フリーコンサルの定義と役割

フリーコンサルとは、企業や組織に対して戦略立案や業務改善などのコンサルティングサービスを提供する個人事業主や法人化した独立した専門家を指します。従来のコンサルティングファームに属さず、独立して案件ごとに仕事を受注する形態です。

近年働き方改革の影響やコロナによるリモートワークの復旧、フリーランスの働き方の拡大などからフリーランスで働くコンサルタントの数も増えてきています。

フリーコンサルと会社員コンサルタントの違い

会社員のコンサルタントは企業に雇用されているため、安定した給与を得られる一方、フリーコンサルは案件ごとの報酬で収入を得るため、収入の変動リスクがあります。その分、顧客から直接報酬をかくとくできるため年収は高くなる傾向にあります。また成功報酬や単価交渉の自由度が高いため自分の意思で仕事が獲得できる点も魅力です。

フリーコンサル市場の動向

フリーコンサルの近年の市場拡大の背景

企業のDX推進やコスト削減のニーズが高まり、外部の専門家を活用する流れが加速しています。

みらいワークス総合研究所のデータによると企業の83.4%が「今後プロ人材の業務委託が必要になる」と回答しています。つまり今後フリーランスのコンサルタントにも仕事を発注する企業が増えていくことが予想されます。

引用元:みらいワークス総合研究所

さらに、コンサルティングの市場においても国内の市場は拡大を続け、今後も需要はあるといえるでしょう。IDCの調査によると2024年の同市場は、前年比10.6%増の2桁成長となる見込みです。

また、リモートワークの普及により、場所を問わずコンサルティング業務を提供できる環境が整ったことも、フリーコンサル市場の拡大を後押ししているといえます。

引用:ITエンジニア・クリエイター正社員転職・フリーランス市場動向 2023年6月

2023年6月のデータによると、「コンサル」のカテゴリーになっているフリーランスの案件数は前年同月比で728%増加している(レバテックフリーランス, 2023年)というデータがあります。一方で正社員のコンサルタント求人倍率は52倍に達しています。つまり、需要に対して人材の供給が追いついていない状況を表しています。

コンサルティングにおける市場の拡大に伴い、より需要はたかまりますが正社員のコンサルティング人材の不足からそこをフリーコンサルで補っているというのがデータを見たうえでわかると思います。

フリーコンサルの需要が高まる分野と領域

では、需要の高まりつつあるフリーコンサルの業務において特にどの領域の仕事の需要が高まっているのでしょうか。以下にて特に高まっている領域について解説していきます。

IT・DX関連のコンサルティング

フリーコンサルとして独立を考える際、IT・DX分野は特に需要が高い領域の一つです。企業のデジタル化が進む中、IT戦略立案、システム導入、DX推進、データ分析 などのスキルを持つコンサルタントの需要が増えています。

具体的な業務内容には、以下のようなものがあります。

  • IT戦略立案・デジタル戦略策定
    企業のビジネスモデルに合わせたIT戦略を構築し、競争優位性を高めるための提案を行う。
  • 業務プロセス改善・システム導入支援
    ERPやCRM、SFAなどの導入支援、業務効率化のためのITツール活用などをサポート。
  • データ活用・アナリティクス支援
    ビッグデータやAI技術を活用し、企業の経営判断に役立つデータ分析を行う。
  • DX推進・変革支援
    企業のデジタルトランスフォーメーションを促進し、業務のデジタル化を支援。

特に「DX(デジタル・トランスフォーメーション)」の推進は多くの企業で課題となっており、DXに強いコンサルタントの需要は今後も拡大すると予想されています。

戦略・経営コンサルティング

戦略・経営コンサルタントは、企業の成長戦略や経営課題の解決をサポートする専門家です。特にフリーコンサルとして独立を考えている方にとって、戦略・経営領域は比較的高単価な案件が多い ため、独立後の年収を安定させやすい魅力があります。

主な業務内容は以下の通りです。

  • 経営戦略立案
    企業の中長期戦略の策定や、新規事業開発の支援を行う。
  • 市場分析・競争戦略
    競争優位性を確立するための市場調査や、競合分析を実施。
  • M&A・事業再編支援
    企業の合併・買収(M&A)に関する戦略策定や、PMI(ポスト・マージャー・インテグレーション)の支援。
  • 業務改革・組織設計
    組織改革や業務改善を行い、企業の生産性向上を図る。

戦略・経営コンサルタントの役割は、企業の意思決定を支援することです。経営層と直接やり取りする機会が多いため、非常にやりがいのある領域 です。

M&A・財務会計コンサルティング

戦略・経営コンサルタントは、企業の成長戦略や経営課題の解決をサポートする専門家です。特にフリーコンサルとして独立を考えている方にとって、戦略・経営領域は比較的高単価な案件が多い ため、独立後の年収を安定させやすい魅力があります。

主な業務内容は以下の通りです。

  • 経営戦略立案
    企業の中長期戦略の策定や、新規事業開発の支援を行う。
  • 市場分析・競争戦略
    競争優位性を確立するための市場調査や、競合分析を実施。
  • M&A・事業再編支援
    企業の合併・買収(M&A)に関する戦略策定や、PMI(ポスト・マージャー・インテグレーション)の支援。
  • 業務改革・組織設計
    組織改革や業務改善を行い、企業の生産性向上を図る。

戦略・経営コンサルタントの役割は、企業の意思決定を支援することです。経営層と直接やり取りする機会が多いため、非常にやりがいのある領域 です。

PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)

PMO(プロジェクトマネジメントオフィス)は、企業のプロジェクトを円滑に進めるための管理・支援を行う役割 を担います。ITプロジェクトやDX推進、業務改革プロジェクトなど、企業が複数のプロジェクトを管理する中で、PMOの専門性が求められる機会が増えています

PMOの主な業務内容

  • プロジェクト管理・進捗管理
    • WBS(作業分解構成図)を用いたスケジュール管理
    • リスク管理・課題管理の実施
  • プロジェクトの標準化・フレームワーク構築
    • PMBOK(プロジェクトマネジメント知識体系)などのフレームワーク活用
    • テンプレートや業務プロセスの標準化
  • ステークホルダーとの調整
    • 経営層や現場チームとのコミュニケーション
    • ベンダーや外部パートナーとの折衝
  • 予算・コスト管理
    • プロジェクトのコスト計画・予算管理
    • コスト削減施策の提案

近年では、IT・DX推進のプロジェクト増加により、特にIT系PMOの需要が急拡大 しています。

業務改善・人事コンサルティング

業務改善・人事コンサルタントは、企業の生産性向上や組織改革を支援する専門家 です。特にフリーランスのコンサルタントとして独立を考えている人にとって、業務改善・人事領域は比較的中長期の案件が多く、安定した収入を得やすい 領域の一つです。

業務改善コンサルの主な業務内容

  • 業務プロセスの可視化と改善提案
    • RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)やBPR(ビジネスプロセス・リエンジニアリング)を活用し、業務フローを最適化。
  • コスト削減・生産性向上施策の立案
    • 無駄な業務を削減し、従業員の生産性を向上させるための施策を設計。
  • ITツール導入支援
    • 業務改善のためのSaaSツール(ERP、CRM、SFAなど)の導入支援。

人事コンサルの主な業務内容

  • 人事制度設計・評価制度の構築
    • 企業の目標に沿った人事評価制度の設計と導入。
  • 採用戦略・オンボーディング施策の策定
    • 採用戦略の立案や、人材定着を促進するためのオンボーディングプランの提案。
  • 組織開発・エンゲージメント向上
    • 組織文化の改善、従業員エンゲージメント向上施策の設計。

企業の生産性向上や組織力強化のニーズが高まる中、業務改善・人事コンサルの需要は今後も増加 すると予想されます。

フリーランスコンサルタントの年収・手取り

フリーコンサルの年収は案件単価や稼働時間によって大きく変動しますが、平均的な年収は 800万~2000万円 程度と言われています。手取り額は社会保険料や税金を考慮すると、会社員時代よりもポジションや役職によってはやや低くなることもあります。

フリーコンサルと会社員コンサルタントの収入比較

  • 会社員コンサルタント年収600万円~1500万円(ボーナス込み)
  • フリーコンサル:年収800万円~3000万円(案件単価次第)

フリーコンサルは案件単価が高いため、稼働時間を調整すれば会社員時代よりも高収入を得ることが可能です。

では次にフリーコンサルの領域別の年収相場を見てみましょう。

フリーコンサルの領域別の年収相場

領域平均年収
ITコンサルタント1000万~2500万円
戦略・経営コンサルタント1200万~3000万円
財務会計コンサルタント1000万~2000万円
PMOコンサルタント800万~1800万円
マーケティングコンサルタント700万~1500万円

コンサルティングファームや大手SIerでは、会社員のコンサルタントを一人派遣するに当たり約月200万〜400万円の単価で受注することがほとんどです。そしてそこから会社の利益を抜き、かつ必要経費や税金を支払ったうえで、給料としてコンサルタントに支給されます。

一方で、企業が同様のスキルのフリーコンサルに200万円で発注した場合、コンサルティング会社よりも低い発注額にもかかわらず、そのまま報酬としてフリーコンサルは獲得できるため基本的には手取り額は会社員時代より増加します。

つまり、会社員時代と同じ頑張りで年収をあげることができるため会社員より年収を上げる可能性が高くなります。

ただし一方でフリーコンサルの場合税金などの支払も自身で行う必要があります。税金がどのくらいかかり手取りとしてどのくらい得るのかを把握しておく必要があります。

次にフリーコンサルの手取りがどのくらいなのか見ていきましょう。

フリーコンサルの手取り

フリーランスのコンサルタントの年収は魅力的ですが、実際に手元に残る手取りは税金や経費を考慮する必要 があります。

手取りを計算するポイント

フリーランスコンサルタントの収入から控除される主な費用は以下の通りです。

  1. 所得税(約5%~45%)
  2. 住民税(約10%)
  3. 個人事業税(約5% ※年290万円超の所得が対象)
  4. 国民健康保険料(年収1,000万円で約60万円~80万円)
  5. 国民年金(年間約20万円)
  6. 業務経費(交通費・PC代・コワーキングスペース利用料など)
  7. 消費税(年1,000万円以上の売上で課税対象)

※上記はあくまでも一例です。自身のお住いの自治体や状況に応じて費用は異なります。

では各税金の計算し実際の年収ごとのシミュレーションを見てみましょう

年収ごとの手取りシミュレーション

年収所得税・住民税社会保険・年金経費(概算)手取り(概算)
800万円140万円100万円80万円480万円
1,200万円250万円120万円100万円730万円
1,500万円350万円150万円120万円880万円
2,000万円500万円180万円150万円1,170万円

※ 上記は概算であり、実際の税額は控除や経費によって変動します。

会社員と比較すると、フリーランスは税金や社会保険の負担が大きいため、年収の約6割~7割が手取りになる と考えておくと良いでしょう。

シミュレーションでみると手取りが少ないように見えますが、実際には経費をうまく活用することによって手取りを増やすことは可能です。自宅を事務所として一部経費として計上したり、交通費、書籍代、スマホ代やセミナー参加費など業務に関連する費用は経費として計上できる場合があるため実態として会社員時代より手取りを増やすことは可能です。

フリーコンサルの報酬体系

フリーランスコンサルタントとして独立する際、報酬体系や契約形態を理解しておくこと は、年収を最大化する上で非常に重要です。

ここでは、フリーコンサルの代表的な報酬体系とその相場、案件ごとの収益モデル について詳しく解説します。

フリーランスコンサルタントの報酬体系は、大きく分けて以下の4つの形式があります。

報酬体系特徴メリットデメリット報酬相場
月額固定報酬型企業と契約し、毎月固定額の報酬を受け取る安定収入を確保しやすい稼働時間が長くなる可能性100万~200万円/月
時間単価型(準委任契約)稼働時間に応じて報酬が発生短時間でも高単価を実現可能時間が長くなると負担増1.5万~5万円/時
成果報酬型成果に応じて報酬が支払われる(KPI達成ベース)成果次第で高収入を狙える成果が出ないと報酬ゼロのリスク案件により変動
プロジェクト単位型(請負契約)特定のプロジェクトに対して一定の報酬を得る期間が決まっており、比較的自由度が高い案件が終わると収入が途切れる300万~1,500万円/案件

それぞれの報酬体系について、具体的に解説します。

月額固定報酬型(準委任契約)

この契約形態は、クライアント企業と毎月固定の報酬を設定する方式 です。
多くのフリーランスコンサルタントがこの形で契約し、安定した収入 を得ています。

  • 報酬相場:100万円~200万円/月
  • 契約期間:3ヶ月~1年以上
    • 新規事業開発の支援(週3~5日稼働)
    • DX推進PMO(プロジェクトマネジメント)
    • 企業の経営戦略立案支援

この形態は、一定期間フルタイムに近い稼働を求められる ため、複数案件を並行しづらい デメリットもあります。

時間単価型(準委任契約)

フリーランス コンサルティングの報酬として最もシンプルな形態が時間単価型 です。
契約時に「時給○万円」と定め、稼働時間に応じて報酬が発生します。

  • 報酬相場:1.5万円~5万円/時間
  • 契約期間:スポット案件~長期案件
    • 1時間の戦略コンサルティングセッション(5万円)
    • 顧問契約(週1回2時間、月16万円)
    • DX推進アドバイザリー契約(時給2万円 × 20時間/月 = 40万円)

短時間で高収入を得られるのが魅力ですが、契約が途切れると収入がなくなる ため、複数の案件を持つ必要があります。

成果報酬型

フリーランスのコンサルティングの報酬として最近増えているのが、成果報酬型の契約 です。
これは、売上アップやコスト削減などの成果に応じて報酬を受け取る形式 で、成果次第では高額な報酬を得ることも可能です。

  • 報酬相場:成果によって変動(売上の○%など)
  • 契約期間:3ヶ月~1年以上
    • 営業戦略支援(クライアントの売上の○%)
    • コスト削減コンサル(削減額の20%を報酬として受け取る)

ただし、成果が出ないと報酬ゼロ になるリスクがあるため、リスクヘッジとして固定報酬+成果報酬 の組み合わせにするケースが多いです。

プロジェクト単位型(請負契約)

特定のプロジェクトを成果物ベースで請け負う 契約形態です。
戦略コンサル、M&A支援、IT導入など、短期で高額の報酬を得られる案件が多い のが特徴です。

  • 報酬相場:300万円~1,500万円/案件
  • 契約期間:3ヶ月~6ヶ月
    • M&Aのデューデリジェンス支援(500万円)
    • 経営戦略策定プロジェクト(800万円)
    • DX戦略ロードマップ策定(1,200万円)

プロジェクト単位型は高単価な案件が多い ですが、次の案件が決まるまで収入が途切れるリスク もあります。

フリーランスコンサのメリットとデメリット

フリーランスコンサルタントとして独立を検討されている方に向けて、そのメリットとデメリットを以下にまとめました。

フリーコンサルのメリット

収入アップの可能性

フリーランスコンサルタントは、企業に所属するコンサルタントと比べて高い報酬を得られる可能性があります。

自由な働き方

働く場所や時間を自分で選ぶことができ、ワークライフバランスを維持しやすくなります。

案件の選択自由度

自分の得意分野や興味のある分野に特化して仕事を選べるため、高い専門性を発揮しやすくなります。

フリーコンサルのデメリット

  • 収入の不安定さ

案件が受注できなければ収入がゼロになり、安定した収入が保証されません。

  • 営業活動の必要性

自分で案件を獲得する必要があり、得意分野やスキルを相手に伝える技術が求められます。

  • スキルアップの継続

常に最新の知識や技術を習得し続ける努力が求められます。

フリーランスコンサルタントのレベル別年収相場

フリーランスコンサルタントの年収は、経験年数や役職に応じて大きく変動します。以下に、レベル別の年収相場をまとめました。

レベル平均年収
アナリスト600万~800万円
コンサルタント800万~1200万円
マネージャー1200万~1800万円
シニアマネージャー1500万~2500万円
パートナー2000万~4000万円

これらの数値は、フル稼働(週5日×12ヶ月)を前提とした場合の目安です。実際の年収は、稼働率や案件の単価、個々のスキルや専門性によって変動します。特に、フリーランスのコンサルタント場合、案件の獲得状況や稼働期間によって収入が不安定になる可能性があるため、安定した収入を得るためには継続的な営業活動やネットワーキングが重要です。

また、専門分野や市場の需要によっても報酬は異なります。例えば、ITやDX関連、戦略系のコンサルティングは高単価の案件が多い傾向にあります。

フリーランスコンサルタントとして成功するためには、自身のスキルや経験を活かし、適切な市場でのポジショニングを行うことが重要です。

フリーコンサルの年収を高める方法とは?

フリーランスコンサルタントとして年収を高めるためには、以下の戦略を深く理解し、実践することが重要です。

専門性の高めつつスキルアップ

市場で高い需要がある分野に特化し、専門知識やスキルを深めることで、高単価の案件を獲得しやすくなります。特に、ITやDX(デジタルトランスフォーメーション)関連のコンサルティングは高単価の案件が多い傾向にあります。

フリーコンサルとして年収を高めるための具体的なアクションプラン

  • 最新技術の習得: AI、ブロックチェーン、クラウドコンピューティングなどの最新技術に関する知識を習得し、クライアントに提供できるサービスの幅を広げる。
  • 資格取得: PMP(Project Management Professional)やCFA(Chartered Financial Analyst)など、業界で認知度の高い資格を取得することで、専門性を証明し、信頼性を高める。
  • 継続的な学習: 業界の最新動向やトレンドを把握するために、専門誌の購読やオンラインコースの受講を継続的に行う。

ネットワーキングと人脈の構築

業界のイベントやセミナーに積極的に参加し、人脈を広げることで、新たな案件の紹介や情報収集が可能になります。特に、信頼できる人脈は、案件の安定的な獲得に繋がります。

フリーコンサルとして年収を高めるための具体的なアクションプラン

  • 定期的なコミュニケーション: 既存の人脈と定期的に連絡を取り合い、近況報告や情報交換を行うことで、関係性を維持・強化する。
  • 業界イベントへの参加: 業界関連のカンファレンスやセミナーに参加し、同業者や潜在的なクライアントとの関係を築く。
  • オンラインコミュニティの活用: LinkedInや専門家向けのフォーラムに参加し、知識の共有や情報交換を行う。

実績の積み重ねと信頼の構築

過去のプロジェクトで成果を上げ、それをクライアントに示すことで、信頼性が高まり、リピート案件や高単価案件の受注につながります。特に、具体的な成果や数値で実績を示すことが効果的です。大手のクライアントの場合新規のパートナー開拓のハードルが高い場合があります。そのためできるだけ契約しているパートナーで優秀な人にお願いしたいと考えます。

フリーコンサルとして年収を高めるための具体的なアクションプラン

  • 成果のドキュメンテーション: プロジェクトの成果をレポートやケーススタディとしてまとめ、クライアントに提供する。
  • テスティモニアルの収集: 満足したクライアントから推薦状やフィードバックをもらい、新たなクライアントへの信頼性を高める。
  • ポートフォリオの作成: これまでのプロジェクトや成果をまとめたポートフォリオを作成し、提案時に活用する。

適切な報酬交渉と価格設定

自身の市場価値を理解し、適切な報酬を設定・交渉することで、収入の最大化が可能です。市場相場を把握し、自身のスキルや経験に見合った報酬を設定することが重要です。

  • 市場調査: 同業者の報酬体系や市場の報酬相場を調査し、自身の価格設定の参考にする。
  • 価値提案の明確化: 自分が提供できる価値や成果を明確にし、クライアントに対して適切な報酬を正当化する。
  • 交渉スキルの向上: 交渉に関する書籍やセミナーを活用し、効果的な交渉術を学ぶ。

フリーコンサル向けの案件マッチングサービスを活用する

専門のマッチングサイトやエージェントを利用することで、高単価の案件情報を効率的に収集できます。これにより、営業活動の時間を削減し、プロジェクトに集中することが可能です。

フリーコンサルとして年収を高めるための具体的なアクションプラン

  • プラットフォームへの登録: 複数のコンサルティングマッチングサイトに登録し、案件情報を定期的にチェックする。
  • エージェントとの連携: 専門のエージェントと連携し、自身のスキルセットに合った案件を紹介してもらう。
  • プロフィールの最適化: オンラインプロフィールを最新の状態に保ち、スキルや実績を明確に記載する。

年収を上げる・案件獲得におすすめのフリーコンサル向けマッチングサイト

フリーランス向けの案件紹介サービスは複数利用することで紹介される案件の母数が増えます。フリーランスのコンサルタントはいかに継続的に案件を獲得できるかが重要となりますのでマッチングサイトには必ず登録しましょう。

ここでは、フリーランスのコンサルタント向けのマッチングサイトを紹介します。

それぞれの特徴やメリットなどを紹介するので、ぜひ自身にあったマッチングサイトを探す参考にしてみてください。

POD(Professionals On Demand)

PODは、ランサーズ株式会社が運営するフリーコンサル向けの案件仲介サービスです。14年以上の運営実績があり、フリーランランス向けに様々なサービスの展開・上場企業が運営しているため安心感があります。事業会社直案件やプライム案件など、月単価100~250万円の高単価案件が豊富で、手厚いサポートが特徴です。

運営会社:ランサーズ株式会社
設立:2008年4月(サービス開始:2009年)
所在地:東京都渋谷区渋谷3丁目10-13 TOKYU REIT渋谷Rビル9F

High Performer Consultant(ハイパフォコンサル)

High Performer Consultantは、INTLOOP株式会社が運営するフリーランスコンサルタント向けの案件紹介サービスです。20年以上の実績があり、累計で35,000名以上の登録者を有しています。業界最大級の案件数を保有し、特にPM、AI、IoT、SAP、デジタルマーケティング、戦略などの分野に強みを持っています。また、報酬の支払いサイトが翌月15日と早く、資金繰りの面でも安心です。

運営会社:INTLOOP株式会社
設立:2005年2月
所在地:東京都港区赤坂2丁目12番31号 TAKATAビル2F

ProConnect(プロコネクト)

ProConnectは、株式会社WorkXが運営するエージェント型の案件紹介サービスです。データ領域に強みを持ち、戦略、業務、IT/DXなど幅広い分野の案件を取り扱っています。紹介手数料は8〜15%と業界最低水準で、平均月単価170万円のハイクラスな案件が多いのが特徴です。また、企業からの直接スカウトもあり、高収入を目指すフリーコンサルに適しています。

運営会社:株式会社WorkX
設立:2018年10月
所在地:東京都渋谷区恵比寿1-19-15 ウノサワ東急ビル3F

Professional Hub(プロフェッショナルハブ)

Professional Hub(プロフェッショナルハブ)は、株式会社エル・ティー・エス リンクが運営する、フリーランスコンサルタント向けの案件紹介サービスです。同社は、東証プライム市場上場企業を親会社に持ち、そのネットワークを活かして大手事業会社やコンサルティングファーム、SIerからの直接依頼案件を多数保有しています。

運営会社:株式会社エル・ティー・エス リンク
設立:2018年
所在地:東京都港区元赤坂1丁目3-13 赤坂センタービルディング14F

フリーコンサルタント.jp

フリーコンサルタント.jpは、株式会社みらいワークスが運営する業務委託・フリーランスのプロフェッショナル人材向けの案件紹介サービスです。登録者数は19,000名以上、取引企業数は880社以上と国内最大級の規模を誇ります。戦略、PMO、ITなど多様な職種の案件を取り扱い、月額100万円以上の高単価案件も豊富です。また、週2〜4日など稼働率が低い案件もあり、柔軟な働き方が可能です。

運営会社:株式会社みらいワークス
設立:2012年3月
所在地:東京都港区虎ノ門4-1-13 Prime Terrace KAMIYACHO 2F

フリーコンサルの年収に関するよくある疑問

フリーランスコンサルタントの年収相場はどのくらいですか?

フリーランスコンサルタントの年収は、専門分野や経験、稼働状況によって異なります。一般的には、月単価が70万~200万円程度で、年間では1,500万円前後が目安とされています。ただし、実績やスキルによっては、さらに高収入を得ることも可能です。

フリーランスコンサルタントの報酬体系にはどのようなものがありますか?

主な報酬体系として以下の3つがあります:

  1. 定額契約制:契約期間中、稼働時間や成果に関わらず一定の報酬を受け取る方式。主に顧問契約やアドバイザリー契約で採用されます。
  2. プロジェクト制:特定のプロジェクトに対して報酬が設定され、プロジェクト完了時に支払われる方式。
  3. 稼働時間制(タイムチャージ制):実際の稼働時間に応じて報酬が支払われる方式。時間単位での契約が一般的です。

それぞれの報酬体系にはメリットとデメリットがあるため、契約内容や自身の働き方に応じて選択することが重要です。

開業に必要な資金はどれくらい?

フリーランスコンサルタントとして独立・開業する際の必要資金は、選択する業務形態や準備状況によって異なります。以下に、主な費用項目とその目安をまとめました。

個人事業主の場合:開業届の提出は無料で行えます。ただし、青色申告を希望する場合は、所定の手続きが必要です。

法人設立の場合:株式会社を設立する際には、法定費用として約20万円以上が必要です。

未経験でもフリーコンサルになれる?

未経験からフリーランスコンサルタントになることは可能です。実際、コンサルティングファームでの経験がなくても、事業会社やSIer(システムインテグレーター)出身者がフリーコンサルとして活躍している例は多く見られます。

ただし、未経験からのスタートにはいくつかの課題も伴います。例えば、実績がないために案件獲得が難しい場合や、短期の案件が続く可能性があります。そのため、まずは短期案件や副業としてコンサルティング業務を始め、実績を積み重ねることが重要です。

また、専門性の高いスキルや知識、情報収集能力、営業力、高いコミュニケーション能力などが求められます。これらのスキルを磨くことで、未経験からでもフリーランスコンサルタントとして成功する可能性が高まります。

まとめ

フリーコンサルの年収は、専門性、営業力、ネットワーク、交渉力 によって大きく変わります。
高単価案件を継続的に獲得し、安定収入を確保するためには、以下のポイントを意識しましょう。

  • DX、戦略、M&A、PMOなど高単価領域を狙う
  • エージェントを活用し、案件獲得を効率化する
  • 単発案件だけでなく、顧問契約や長期案件を確保する自身のブランディングを強化し、信頼性を高める
  • 副業や情報発信を活用し、複数の収入源を作る

フリーコンサルはリスクもあるが、成功すれば高収入を得られる魅力的なキャリアパスです。
ぜひ、本記事を参考に、独立を検討してみてください!

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